酸化アルブミン

測定対象物質

酸化アルブミン

概要

アルブミンのシステイン残基に、血液中の遊離システインがジスルフィド結合したものを酸化型アルブミン、システイン残基がフリーになっているものを還元型アルブミンといいます。腎・肝機能低下に伴う酸化ストレスの上昇により、酸化型アルブミンが増加することが知られています。

通常、健常人の酸化型アルブミン比は10~30%ですが、肝機能、腎機能の低下により、50%を超えることもあります。アルブミンの半減期は2~3週間と言われ、長期の酸化ストレストレンドをみる指標として有効です。

本検査では酸化型アルブミン/(酸化型+還元型アルブミン)比(%)を報告いたします。

近年、測定するお客様が増えており、注目されております。

(参考文献)

1. Posttranscriptional changes of serum albumin: clinical and prognostic significance in hospitalized patients with cirrhosis. 
 Domenicali M. ,et.al, Hepatology. 2014;60(6):1851-1860.
2. Serum oxidized albumin and cardiovascular mortality in normoalbuminemic hemodialysis patients: a cohort study.
 Lim PS., et.al, PLoS One. 2013;8(7) :e70822.
3. Identification of oxidized serum albumin in the cerebrospinal fluid of ischaemic stroke patients.
 Moon GJ.,et. al, Eur J Neurol. 2011;18(9):1151-1158.

原理

酸化アルブミンは四重極飛行時間型質量分析装置(Quadrupole Time of flight  : QTOF-MS) で分析を行います。

QTOF-MSは、高選択性を持つ四重極と高分解能に優れたTOFを組み合わせたものであり、質量電荷比m/z値が異なるイオンの飛行時間の違いを利用して質量分析を行います。分離された成分はイオン化され、QTOF-MSの四重極およびコリジョンセルを通り、イオンパルサへ導かれます。イオンパルサから出たイオンはフライトチューブを通過し、イオンの質量が小さいほど検出器に速く到達します。このとき測定したイオンの飛行時間をm/zに換算し、各成分の定量・定性を行います。

測定機器・施設

測定機器:Q-TOF型質量分析装置6545(Agilent Technologies社製 )

実施施設:株式会社LSIメディエンスにて実施します。

バリデーション結果

測定サンプル

・クエン酸血漿(KPSL指定の採血管がございます)

 

※最低検体数は30検体です。

※そのほかのサンプルについてはお問い合わせください。

サンプル調製

処理 :採血後、直ちに遠心分離し上清をマイクロチューブに移します。速やかにドライアイス、または-80℃フリーザーにて凍結します。

      マイクロチューブには略号、または番号を記入ください。

必要量:300 µL以上

保存 :-80℃

納期

検体受領より1カ月

納品物

酸化アルブミンのチャート

電子データ(Excel)を提出いたします。

酸化型アルブミン/(酸化型+還元型アルブミン)比(%)のみの報告となります。

ご希望がある場合はチャートもお出ししております。

別途報告書が必要な場合は、お問い合わせください。

リーフレット

酸化アルブミン(787.88 KB)