脂肪酸

概要

脂肪酸とは

脂質を構成する成分であり、血液中ではコレステロール(LDL・HDL)や中性脂肪(トリグリセリド)の一部として存在しています。脂肪酸の種類や量はこれら脂質の増減に関与します。本測定では脂肪酸24種類を測定いたします。

 

血清または血漿中の脂肪酸は、リポタンパク中のトリグリセリド、コレステロールエステルおよびリン脂質として存在しています。これら血清又は血漿中の脂肪酸量は、生合成、食餌、生体組織での利用等の複雑な動的バランスを反映しています。

各脂肪酸の組成比と種々の疾患との関連について検討がなされており、関連する疾患として脂質代謝異常があります。EPAの摂取がヒトにおいて血中脂質(LDL)を下げ、血小板凝集能を低下させると考えられています。また、心筋梗塞をおこして間もない患者の血清中のEPA量が健常者に比べて有意に低下していると報告されています。

測定対象物質

原理

トリプルQ型質量分析装置を用いたMRM (Multiple. Reaction Monitoring)による定量分析を行っています。

Q1で目的のプレカーサイオンを選択し、続くコリジョンセルで不活性化ガスと衝突させ断片化します。さらにQ3でプロダクトイオンを選択することにより、高選択性・高感度の定量分析が可能になります。

測定機器・施設

測定機器:トリプルQ型質量分析装置 6470 (Agilent Technologies社製)

実施施設:株式会社LSIメディエンスにて実施します。

測定サンプル

・血漿、血清

※ そのほかのサンプルについてはお問い合わせください。

サンプル調製

処理: 通常の採血後、遠心を行い、上清をチューブへ分取し、-80 ℃で保管してください。

必要量:1 mL

※ チューブには識別コード(数字・略号等)を記載してください。

※ サンプルの一覧表をご準備ください。

納期

検体受領後 1カ月

納品物

・定量値一覧:電子データ (Excel)

 ※ 別途報告書が必要な場合は、お問い合わせください。

リーフレット

脂肪酸(594.67 KB)